臨床看護学領域
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成人看護学

研究教育体制
研究
当領域では、慢性疾患や急性期状態にある人を対象とした研究課題に取り組み、看護実践に還元できるエビデンスを探求しています。看護学の発展を目指し、科研費など外部資金の獲得、国内外での共同研究や成果発表など、各教員や大学院生が活発に研究活動を行っています。
教育
修士課程、博士後期課程の大学院生が、研究方法の基礎を学び、各研究室のゼミや個別指導を通じて研究を進めています。学部教育では、慢性疾患や周術期などの様々な健康レベルにある人を対象とした看護援助やセルフマネジメントを担当しています。
教員と主な研究課題
教授 藤田 君支
取得学位 看護学博士
研究課題
- 患者報告アウトカム尺度(PROM)の開発と評価
- 慢性疾患患者のセルフケアと自己効力感に関する研究
当研究室のテーマは急性期から慢性期まで様々ですが、看護実践のエビデンスを創りあげていく臨床看護研究に関心があり、国際的な発信に取り組んでいます。母校である本学も4年制大学移行から20年が経ち、卒業生の大学院進学も大いに期待していますので、興味のある方はぜひご連絡下さいませ。
教授 後藤 健一
取得学位 医学博士
研究課題
- 心血管発症予防につながる危険因子・防御因子の同定に関する研究
- 家庭血圧と臓器障害に関する研究
高血圧を中心とした生活習慣病の診療に携わってきました。保健学科では、多職種連携による生活習慣病発症予防に関する研究を進めています。
講師 松永 由理子
取得学位 看護学博士
研究課題
- 人工股関節/膝関節手術患者の身体活動量とQOLに関する研究
- 慢性閉塞性肺疾患患者の身体活動量とQOLに関する研究
- 入院患者の睡眠に関する研究
研究では、主に運動器疾患や呼吸器疾患のある方の身体活動量と健康関連アウトカムの評価をしています。研究での新たな知見を臨床現場に届け、その先にいらっしゃる患者様に還元できるよう努めていきたいと考えています。ぜひ一緒に研究力を高めていきましょう。
助教 薬師寺 佳菜子
取得学位 看護学博士
研究課題
- 人工股/膝関節手術患者の術前の期待と満足度に関する研究
医療やデジタルテクノロジーの進歩に伴い、患者を取り巻く環境は刻一刻と変化を続け、私たち看護職は患者満足度を高めるための看護を日々模索し実践していかなければいけません。研究を通して患者満足度を高められるような看護を考えていければと思っております。
助教 田中 さとみ
取得学位 看護学博士
研究課題
- 臓器移植患者の身体活動量とQOLに関する研究
臨床での経験を活かし、臓器移植を受ける患者さんの術前から術後の身体活動量やQOLに関する研究を行っています。患者さんが精神的・身体的健康を維持しながら日常生活を送ることができるためのエビデンスを構築し、看護に貢献できることを願って研究を進めています。
助教 相星 香
取得学位 看護学修士
研究課題
- 難治性疾患患者と家族への支援に関する研究
- 家族看護に関する研究
大小様々な規模の医療機関・在宅での看護実践を通じて、家族看護に関心を持ちました。また、外見ではハンディーがわかりづらい難病患者の支援にも関心があります。家族の多様化や医療の進歩が著しい現代社会でうまれた疑問を研究に繋げたいと思っています。
助教 吉田 恵美
取得学位 看護学修士
研究課題
- 糖尿病性腎症患者への糖尿病透析予防指導に関する研究
緩徐に進行する慢性腎臓病(CKD)において、少しでも病期の進行を遅らせQOLを維持できるような介入とは何か、を研究の主なテーマとしています。長い臨床経験と透析看護認定看護師としての経験を活かし、教育・研究に携わっていきたいと思います。慢性疾患に関して興味のある方は一緒にがんばりましょう。
〇大学院生
博士後期課程
5名
修士課程
2名
〇共同研究員
福岡女学院大学 | 潮みゆき |
第一薬科大学 | 権藤多栄 |
福岡大学 | 坂梨佐織 |
大学院希望の方へ
臨床看護学領域では、修士課程・博士後期課程の大学院生を募集しています。
様々な健康レベルにある人々の研究課題に取り組み、看護実践に還元できるエビデンスを構築するために、私たちと一緒に研究に取り組んでみませんか?
大学院生からのメッセージ
- 社会人院生
九州大学病院からの人事交流で藤田研究室に参加する機会があり、私も藤田研究室で学びたいと思い進学をしました。研究室はとても明るい雰囲気です。幅広い知識や経験をもつ研究室の皆さんとゼミを通しての交流はとても貴重な経験になります。また藤田先生の抜群のコメント力にいつも感動しています。働きながらの学生生活は、私にとって一つのチャレンジです。仕事と勉強の両立ができるかなと少し不安もありますが、「仕事」とは別の顔をもつ大学院生生活は刺激的で楽しく思います。きっかけは様々だと思いますが、目指してみようかなと思った気持ちや周りの良きアドバイスを大切に、自分の道を開いてはいかがでしょうか。きっとやりがいを感じられる大学院生活が待っていることと思います。
- フルタイム院生
臨床で働く中で研究について勉強したいという思いが強くなったこと、将来的に教員の道に進みたかったことから大学院入学を決意しました。学部時代の担任より藤田研究室を進められ、藤田研究室を選びました。藤田研究室の先生方・先輩方は皆さん熱心に研究をされており、日々多くのことを学ばせていただいています。藤田先生は研究に関してほとんど知識のなかった私に丁寧に指導をしてくださいます。研究室の皆さんも明るい方が多く、日々楽しい院生生活を送っています。少しでも研究に興味のある方、ぜひ私たちと一緒に研究をしましょう。
毎週の抄読会・院生ゼミ
学位授与式
国際学会発表
大阪大学名誉教授 牧本清子先生
特別講義
Finland Oulu Universityへ短期留学
大学院修了生の研究
藤田研究室で開発された尺度
精神看護学
研究教育体制
研究・教育
精神看護学領域では、リカバリーやストレングスの考えを基盤として、精神疾患を持つ人やその家族がその人らしく地域で生活していくための支援、乳児期から老年期までの幅広い年代を対象にしたこころの問題への支援、身体疾患を持った患者さんのこころの支援(リエゾン精神看護)について考えていきます。
研究活動は、それぞれの教員の専門性に合わせて行っています。九州大学病院との共同研究や他大学の教員とも連携して研究を行っています。
ロールプレイの様子(精神看護学各論)
教員と主な研究課題
講師 青本さとみ
研究課題
- 精神疾患を持つ当事者や家族への心理教育
- 家族のリカバリーについてのアクションリサーチ
- 高度専門看護実践に関する研究
メッセージ
精神看護専門看護師として働いていました。その中で家族や当事者への心理教育に携わり、その経験を研究テーマとして生かしています。又、九州大学病院でもリエゾンチームに関わりも研究にも取り組んでいます。精神疾患を持つ人やそのご家族のリカバリーに向けて一緒に取り組んでいけたらと思います。
助教 木原深雪
研究課題
- 嗜癖行動に関する研究
- 司法精神看護に関する研究
- 生活習慣に関する研究
メッセージ
内科や小児科などの看護師としての臨床経験から慢性疾患の看護に関心をもったことから精神保健看護学の世界に入りました。精神科臨床(薬物・アルコール依存症病棟、医療観察法病棟)、行刑施設、各種当事者活動でのフィールドワークを行ってきました。現在は当事者の視点や体験を大切にし、多くの人々の健康や幸福に貢献できるような教育・研究・社会貢献活動をめざしております。
助教 牟田真美
研究課題
- 司法精神看護に関する研究
- レジリエンスに関する研究
- へき地医療とメンタルヘルスに関する研究
メッセージ
臨床では、脳神経外科、集中治療室および精神科救急の経験をいたしました。精神医療を通して、触法障がい者を取り巻く法律と課題について学んできました。現在は、変化に富んだこの時代にレジリエンスに関する研究を通して、社会貢献をしたいと思います。