修士課程

修士課程を目指す方へ

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修士課程の流れ

前期 春学期 4月 入学式、大学院ガイダンス、履修科目選択、授業開始 (1回生)リサーチクエスチョンを掘り下げていきます 文献のクリティークを積み重ねていきます
5月 本学記念日(11日) 臨床研究新規認定講習会
6月 (1回生)研究計画書の作成方法や成果発表に関する授業もあります (2回生)データ収集・整理を続け、分析方法の見直しを行います
夏学期
7月 教場試験・定期試験
8月 夏季休業 入学試験 (1回生)引き続き文献を集め、研究課題を絞ることに奮闘します (2回生)これまでの研究の成果を学会発表することもあります
9月 秋季学位記授与式 短期留学
後期 秋学期 10月 九大祭、授業開始 助産学コースのみ (1回生)臨床実習開始
11月 保健学国際フォーラム (1回生)研究倫理審査に向けて、準備を進めます (2回生)修士論文作成に向けて、データを分析します
冬学期 12月 (2回生)修士論文作成に奮闘します 初旬には修士論文題名を届け出ます
冬季休業
冬学期 1月 論文提出、論文審査
2月 (1回生)研究計画について中間発表します 倫理審査書類を提出します (2回生)修士論文最終試験 教場試験・定期試験 助産学コースのみ (2回生)助産師国家試験
3月 学位記授与式 (1回生)修士論文作成に向けて、データ収集を開始します

院生からのメッセージ

看護学分野 修士1年 Aさん

私は、看護専門学校を卒業し7年間病院勤務しました。病院を退職後、結婚し、現在所属している九州大学大学院保健学部門の教授の研究室に事務職として就職をしました。看護研究に携わる機会が多くなり、その中で研究の意義や面白さを感じるようになりました。そして、もっと研究についての知識や技術を学びたいと考えるようになりました。そこで、教授に相談し本学の大学院修士課程に進学することを決めました。 修士課程では与えられたことだけではなく、それをもとに自分で学びをもっと深めることが重要だと感じています。授業に研究に家事に育児に、と時間はいくらあっても足りませんが、短い時間の中で優先順位を決めて効率的に課題や研究に取り組んでいます。 卒業後は教員として看護に携わっていこうと考えています。自分の学びと同時に看護学生に教える立場としてどのような知識や技術そして意識が必要かを考えながら授業の内容を考えたり理解したりしています。看護の知識や技術だけでなく、看護研究の意義や面白さを伝えることができるような教員を目指し日々学んでいます。

Aさんのある1週間

1年前期 1年後期
研究 授業課題 研究
研究 授業課題 研究室のゼミ・抄読会 授業1コマ 研究 授業1コマ 研究室のゼミ・抄読会
研究 授業課題 研究
研究 授業課題 授業3コマ 研究
授業2コマ 授業1コマ 研究
土・日 研究や授業の課題を日中行いたいのですが、子供が小さいので、自分の作業は子供が寝た21時以降となります。
メモ フルタイムの学生ですので、毎日朝から研究室で研究や授業の課題を行います。授業がない日は、保育園へのお迎えのために16:30頃、研究室をでます。

看護学分野 修士1年 Bさん(社会人)

私が看護実習で出会った末期がんの患者さん。「どうしたら苦痛が取り除けるのか」学生なりに必死で考えました。実習後にその患者さんが亡くなり、教員から「患者さんが感謝していた」と聞きました。「もっと何かできたのではないか」という気持ちが「看護」に向いた瞬間でした。最後の頼みの綱である医療を求めてくる患者さんのケアが行いたいと思い選んだのが九州大学病院です。 CCU・ERで3年働いた後、透析室とペインクリニックでの勤務となりました。透析患者さんの病みの軌跡に出会い「患者さんに希望をもって生きていただきたい」という思いから、透析看護認定看護師を取得しました。認定看護師として働き始めて、「透析患者さんの心理を深く学びたい」、「講演や座長の機会が増えたけど統計や分析が分からない」、悩んでいたときに上司から大学院を勧められ迷わず決めました。 仕事と学業の両立、慣れない英語論文に四苦八苦しながら「やりたい看護」を模索しています。

Bさんのある1週間

内容 メモ
仕事 帰宅後:講義資料作成 学生によっては取得する授業は様々です。 講義がない時間帯は大学院生室で文献を検索したり、自分の研究をすすめています。 仕事と学業の両立になるので、仕事のない日に学校に行き、その他は通常勤務をしています。
仕事 6限:講義
仕事 帰宅後:講義資料作成
授業1コマ、課題レポート・講義資料作成
授業2コマ、英文抄読会
仕事
仕事(夜勤)

助産学コース 修士2年 Cさん

私は、小学生の時に弟が生まれたことがきっかけで助産師を目指しました。本学の医学部保健学科看護学専攻を卒業後、大学院助産学コースへ進学しました。大学院での生活は、助産学に関する講義に加えて、研究や多職種連携、国際医療に関する講義などがあり、様々な学びを得ることができています。
分娩介助実習では、昼夜を問わず産婦さんの貴重なお産につかせていただき、指導者さんとともに産婦さんの望むお産ができるように精一杯ケアを行いました。大変なこともありましたが、安全にお産を終えた時や産婦さんから感謝の言葉をいただいた時、可愛い赤ちゃんを見ることができた時にはとても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
また、1年次の3月にはタイのマヒドン大学にタイの周産期医療を学びに短期留学に行かせていただきました。タイの文化や医療制度、助産ケアの違いや日本の助産ケアにおいて参考にできることについて学びを深めることができました。
講義、実習、研究など、様々な課題があり忙しい日々ですが、同期の学生とともに練習や準備を行ったり、励まし合ったりして、同じ助産師という夢に向かって、日々楽しく頑張っています。

Cさんのある1週間

1年前期(講義中心) 1年後期(実習中心)
授業3コマ 実習(日勤)
授業4コマ 実習(日勤)
休み(課題や研究を進める) 実習(夜勤)
授業1コマ 実習(夜勤明け)
授業3コマ 実習(日勤)
休み(課題や研究を進める) 休み(実習記録を進める)
休み(課題や研究を進める) 休み(実習記録を進める)
メモ ・授業が中心で課題や発表も多いです。
・クラスメイトと空いた時間に分娩介助の練習をすることもあります。
・実習が中心の生活になります。
・実習はシフト制で、グループメンバーで相談して決めていきます。

修了生からのメッセージ

看護学分野 修了生 Dさん

大学卒業後、新生児集中治療室に勤務していました。大学卒業時点から、自分の活躍できる場を広げるために大学院へ進学しようと考えていたため、社会人5年目で修士課程へ進学しました。 修士課程では、研究に加えボランティア活動や学部生の指導など、様々なことに挑戦できます。私はボランティアとして携わった医療型特定短期入所施設で、医療的ケアを持ちながら、家族と共に地域で暮らす新生児集中治療室を退院した子ども達に出会うことができました。子どもの育ちと生活を中心に見据えた看護を目の当たりにし、病院での看護との違いに目から鱗が落ちる思いをしました。 卒業後は修士課程で学んだことを生かし、小児の在宅療養に関わる仕事をしています。大学院時代に出会った人とのつながりや経験は私の看護師人生の大きな財産となっています。大学院進学は勇気がいる決断と思いますが、飛び込んだ先に見える景色はきっと前とは違っています。是非大学院の門を叩いてみてください。

助産学コース 修了生 Eさん

私は、妊娠・出産・育児へ関わるだけでなく、女性の一生に寄り添いサポートのできる助産師という仕事に誇りをもって働いています。本学への進学を決めたのは、医療が様々な研究の上に築かれていることを感じ、自分のケアに根拠を持って働きたいという思いに加え、まだ明らかになっていない分野を自分で研究していきたいという思いがあったからです。先輩方や先生のご指導の下、大きな研究に参加させていただいたり興味のあった出生前診断に関する研究を行えたりと充実した2年間を過ごすことができました。授業や実習では多様な助産師の働き方を知り、自身の看護観を深めていく機会に恵まれました。また国際助産の授業を通し、世界で輝く方々の活動を学ぶことができました。卒業後は助産師としてのキャリアを積みつつ、修士での研究を深める機会を頂き、忙しくも楽しい日々を送っています。
皆さんもぜひ大学院で視野を広げてみてください。

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